自己犠牲ってうざい?なぜそう思ってしまうのか。それは、自分を忘れてしまったからかもしれません

自己犠牲ってうざい?なぜそう思ってしまうのか。それは、自分を忘れてしまったからかもしれません[アイキャッチ]

人間関係の中で、

「自己犠牲ってうざいなぁ……」
「自己犠牲って何でするんだろう……」

こんなふうに思った事はありませんか?

そんなあなたに『千の希望』の世界を生きるキャラクターが繰り広げるお話が、思考のヒントになるかもしれません。

今回のお話では、次のような事を書いています。

  • 【自己犠牲ってうざい? 良い事のはずなのに、なぜうざいと思うのか】
  • 【自己犠牲ってうざい? カッコつけと、自己犠牲の違いとは】
  • 【自己犠牲ってうざい? 人に言われた事を、自分の意見のように思っていないか】
  • 【自己犠牲ってうざい? 自分を知るには、様々なシチュエーションを見て学ぶ】

それでは、キャラクターの会話をお楽しみください。

【純愛 恋愛ファンタジー小説】『千の希望』作品紹介のイラスト(笑顔のコールとクリアー)[サムネイル]大長編小説『千の希望』(全話無料配信中)

キャラクター

【自己犠牲ってうざい? 良い事のはずなのに、なぜうざいと思うのか】

そんなふうに思ってしまう裏に、自分の心のクセが隠れているかもしれません。

 晴れた空の下、二人の少年が、公園で日光浴をしながら、お茶を飲みつつダラダラと過ごしていた。
「……なぁ、今日学び舎でさ、からかわれてる奴がいたから助けたら、いじってたやつに、自己犠牲うざっ! て言われたんだけど、どう思う?」
 不機嫌そうに話す茶色い目の少年に、もう一人の青い目の少年は答える。
「あー……そういう事言う奴いるよねー……」
 お茶を一口飲み、茶色い目の少年は、怒ったような口調で続けた。
「俺、頭ん中で、お前がうぜぇ! って思ったし!」
「あはは! まぁね」
 助けた少年は、どうやら正義感が強いようで、行動を否定されて怒りが収まらないようだ。
「良い事したのにうざいとか、失礼だよな!」
「うーん、確かにそうなんだけど、僕はちょっと相手の気持ちわかるかな」
 そう返され、茶色い目の少年は、信じられないという表情をして相手を見つめた。
「はー!? なんでだよ!」
「だって、なんか、カッコつけみたいじゃん」

【自己犠牲ってうざい? カッコつけと、自己犠牲の違いとは】

全く違うものを、同じだと思い込んでいませんか?

 茶色い目の少年は、カッコつけという言葉に、ぽかんとした。
「カッコつけ?」
 じっとこちらを見つめる相手に、青い目の少年は、一度頷いてから答える。
「うん、ヒーロー気取り、みたいなさ」
 そう言われ、茶色い目の少年は、頬をかきながら、やや照れた口調で返した。
「……まあ、少し……俺カッコイイな! って思ってたけどさ」
「そういうのが雰囲気に出てたんじゃない? だからうざいって言われたとか」
 相手の分析に、茶色い目の少年は、眉間にシワを寄せる。
「いや! あいつは誰にでもそう言うだろー!」
「でもさ、相手が違うと、言う事変わる時ってあるじゃん。例えば、キミが普段から当たり前に人を助けたりしてたら、説得力があるから、言われなかったのかもしれないし」
 思い当たる事があるのか、茶色い目の少年は、俯いて苦しそうな表情をした。
「うぅ……それはあるかも……」
「カッコつけようって思ってやるのと、本当に相手を助けたいって全力で思うのじゃ、オーラ違うと思う」
 相手の鋭い分析に、茶色い目の少年は、自分の手を見つめながら、言葉を漏らす。
「確かに…………言われたのは……俺が未熟だった……から?」

【自己犠牲ってうざい? 人に言われた事を、自分の意見のように思っていないか】

何かの思い込みに囚われていると、本来見えるものが見えなくなってしまう事があります。

 落ち込む相手に、青い目の少年は優しく言う。
「でも、本気で助けようと思ったなら、うざいなんて言われても、気にしなくていいんじゃないの?」
「そうなんだけど……」
「自分もどっか、うざいんじゃないかって、自信のなさがあったんじゃない?」
 今度は頭を軽くかきながら、茶色い目の少年は、悲しそうな顔をした。
「まあ……やり慣れてないし……」
「うざいって意見って、そういうカッコつけとかヒーロー気取りの人が、鼻につく感じでやると思われやすいけど、自信もってやるなら、気にしなくていい気もするけどな」
 茶色い目の少年は、すっかり弱々しくなった声で続ける。
「うん……俺……相手の意見を自分の意見みたいにいつの間にか思って、気にしてたのかな……」
「今回は自分でもヒーロー気取りしてたのが大きいと思うけど、そうじゃない場面で、人の意見を自分の意見みたいに思っちゃう事は、結構あるのかもしれないね」

【自己犠牲ってうざい? 自分を知るには、様々なシチュエーションを見て学ぶ】

人に言われた意見よりも、体験ほど納得のいく経験はないのではありませんか?

 二人は一度お茶を飲み、一息つく。
「……どうしたら、自分の意見ってわかるんだろう」
 そう言われ、青い目の少年は、晴れた空を見上げた。
「んー、比較しないとわかんない事って多いよね。だから、色んなシチュエーションのパターンを見てみるといいかも」
「シチュエーションのパターン?」
 目を見開き、茶色い目の少年は、相手の答えをじっと待った。
「……みんな毎日色んな体験してるじゃん。その体験のパターンを自分に当てはめてみて、この場合、自分なら本当はどう思うのかって、シミュレーションしてみるんだよ」
 人差し指を立てて説明する相手に、茶色い目の少年は、感心した声を出す。
「なるほどー」
「そうする事で、今まで何も考えてなかったところが、もっとわかるようになったりするんじゃないかなぁ」
 茶色い目の少年は顎に手を添え、提案された事をじっくり考えてみた。
「確かにそうかも。俺ももっと、なんか見てみようかなー、自分でシチュエーション思いつかないし!」
「じゃあ、シチュエーションの出し合いしようよ!」
 青い目の少年のさらなる提案に、茶色い目の少年は、とても嬉しそうに叫んだ。
「面白そう! ネタなんかないかな?」
 その時、近くに置いていた、読みかけの小説が目に入った。
「小説とか、いっぱい人出てくるし、パターンめっちゃありそうだよ!」
 置いていた小説を手に取り、青い目の少年が相手に渡すと、パラパラとページをめくりながら、すっかり元気になった茶色い目の少年が、笑顔で言う。
「いいね! 探すかー!」
 だが、気合の入った少年は、勢いよくページをめくり過ぎて、本を落としてしまった。
「あ!」
 角から落ちたその本は、そのまま地面を転がり、浅い水場に向かっていく。
「「ああー!!」」
 二人が叫ぶと、そこへ、一人の黒髪の青年がサッとその本を受け止めた。しかし、片足が水場に入り濡れてしまったようだ。
「す! すみません!」
 少年二人は急いで青年の元へ走り、申し訳なさそうに謝るが、青年はニコニコと優しい笑顔を見せてくれた。
「濡れなくて良かったですね。オレはすぐ乾くので、大丈夫ですよ」
 目の前で自己犠牲を見せられた二人は、去って行く相手の後ろ姿に見惚れながら、その場に固まった。
「かっけー……」
 不思議な嬉しい体験もした事で、二人はそのあと小説を読み漁り、自分だったらどうするかをシミュレーションしながら、自己との向き合いを楽しく進めるのだった。

まとめ

今回のお話では、次のようなテーマの会話が繰り広げられました。

  1. 【自己犠牲ってうざい? 良い事のはずなのに、なぜうざいと思うのか】
    (そんなふうに思ってしまう裏に、自分の心のクセが隠れているかもしれません。)
  2. 【自己犠牲ってうざい? カッコつけと、自己犠牲の違いとは】
    (全く違うものを、同じだと思い込んでいませんか?)
  3. 【自己犠牲ってうざい? 人に言われた事を、自分の意見のように思っていないか】
    (何かの思い込みに囚われていると、本来見えるものが見えなくなってしまう事があります。)
  4. 【自己犠牲ってうざい? 自分を知るには、様々なシチュエーションを見て学ぶ】
    (人に言われた意見よりも、体験ほど納得のいく経験はないのではありませんか?)

あなたの心には何が残りましたか?ぜひ、色々と考えてみてください。

自己啓発小説の『千の希望』では、このような人間関係の悩みなどを、小説を通じて書いています。
この小説が、あなたの悩みの解決のヒントになれると嬉しいです。
▼自己犠牲を実際にしているキャラクターの物語はこちら
【恋愛ファンタジー小説】『千の希望』第一話 「千の力」[サムネイル]

▼キャラクターエッセイ一覧▼
【恋愛ファンタジー小説】『千の希望』キャラクターエッセイ Essay Episode 1 (001-010)[サムネイル]